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​YLTクラブについて

professional Hiker
YLTクラブ 代表 
斉藤 正史 

日本のロングトレイルの第一人者で作家でバックパッカーの故加藤則芳さんからバックバックを引き継ぎ、会社員からプロハイカーとして転身した2012年、私が友人達と共に設立したのがNPO法人山形ロングトレイルでした。当時、日本のトレイルで国立公園や国定公園内を主に通るトレイル構想が無く、加藤則芳さんがおっしゃった「山形にトレイルを作るなら国立公園か国定公園をルートに出来たらいいね」という言葉を実現すべく、私たちは蔵王国定公園を中心にトレイルを構想しました。2012年当時でもトレイルという言葉はごく一部の愛好家以外はその存在すら知られていませんでした。

また、日本にアメリカのトレイルに習ったルートを作るには、法的問題や、制度的問題、文化の違いもありました。トレイルという言葉が浸透していない中での活動や行政への働きかけは困難を極めました。

私たちは、手探りで調査を進め活土する中で、自然にダメージを与えない、既存の林道や登山道、遊歩道などを繋げた道で構成するルートを作る構想にたどり着きました。そして、どのようなルートが日本らしいのか。どうやったらアメリカに近い形のトレイルを日本に作る事が出来るか。実際にフィールドに出て、色々な道を探して実際に歩きました。

2017年より、山形県による、やまがた100名山の助成金を利用させて頂いたことをきっかけに、正式な手続きを踏み、蔵王国定公園内ルートの70%ほどに、YLTのマーカーを設置させて頂くまで作業は進みました。2020年以降はコロナ禍で停滞した時期もありましたがこの期間を利用し、2023年5月には初心者の方が気軽に楽しめる白鷹丘陵トレイル(1周約31km)のトレイルのオープンを実現させました。新型コロナウイルス感染症の5類移行後は、蔵王国定公園ルート宮城県側の調査を進めております。

 トレイルを構築し、継続的に維持管理するには多くの方に支えて頂かなくてはなりません。後生に少しでも良い自然環境をバトンタッチするために、私共の活動にぜひご協力頂けましたら幸いです。

 

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