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​YLTクラブについて

100年後も同じ景色を共有できるように

​ 古来より、日本人と自然は密接にかかわってきました。木材の大量消費が始まる大規模集落が形成されたころから、人の手が加わったそうで、日本書紀にはすでに植林に関する記述が記されているそうです。そして、形成された集落が峠をかいし繋がり、地域ごとに文化が形成され歴史が作られてきました。

 自然に触れることで自然に興味を持つ。その興味が自然保護に繋がっていく。トレイルを作る事で、山形の自然や歴史文化に触れる機会を作り、その重要性を知ってもらい、守ることが出来ればと考えております。

 

 自然は環境により変化していきます。残念ながら、現在の自然は、人間の手によって手が加えられ、原自然がどのような物か分からないくらいに変化しています。

 私たちは現在の自然を起点に、100年後も同じ景色を次の世代と共有するために活動したいと考えます。

 

 自然を知ることで、自然に興味を持つ人が増えてくれれば、文明と自然のバランスを考える人々が増えてくれるはずです。

 そうなれば、地球温暖化を止めることは出来ないにしろ、わずかでもブレーキをかけることができるのではないかと考えます。

 トレイルは、歩くスピードだから立ち止まれ、歩くスピードだから人と話せます。歩くスピードだから多くの世代が体験できるもの考えます。

 この活動が各地に広がれば、日本がトレイルで繋がり、ひいては世界中のトレイルや人々と繋がっていきます。​そんな未来が実現すれば、100年後も同じ景色を共有することが出来るはずです。

professional Hiker 
特定非営利法人YLTクラブ
代表理事 斉藤 正史 

日本のロングトレイルの第一人者で作家でバックパッカーの故加藤則芳さんからバックバックを引き継ぎ、会社員からプロハイカーとして転身した2012年、私が友人達と共に設立したのがNPO法人山形ロングトレイルでした。当時、日本のトレイルで国立公園や国定公園内を主に通るトレイル構想が無く、加藤則芳さんがおっしゃった「山形にトレイルを作るなら国立公園か国定公園をルートに出来たらいいね」という言葉を実現すべく、私たちは蔵王国定公園を中心にトレイルを構想しました。活動を始めた2012年当時でもトレイルという言葉はごく一部の愛好家以外はその存在すら知られていませんでした。

また、日本にアメリカのトレイルに習ったルートを作るには、法的問題や、制度的問題、文化の違いもありました。トレイルという言葉が浸透していない中での活動や行政への働きかけは困難を極めました。

 私たちは、手探りで調査を進め活土する中で、自然にダメージを与えない、既存の林道や登山道、遊歩道などを繋げた道で構成するルートを作る構想にたどり着きました。そして、どのようなルートが日本らしいのか。どうやったらアメリカに近い形のトレイルを日本に作る事が出来るか。実際にフィールドに出て、色々な道を探して実際に歩きました。

2017年より、山形県による、やまがた100名山の助成金を利用させて頂いたことをきっかけに、正式な手続きを踏み、蔵王国定公園内ルートの70%ほどに、YLTのマーカーを設置させて頂くまで作業は進みました。2020年以降はコロナ禍で停滞した時期もありましたがこの期間を利用し、2023年5月には初心者の方が気軽に楽しめる白鷹丘陵トレイル(1周約31km)のトレイルのオープンを実現させました。新型コロナウイルス感染症の5類移行後は、蔵王国定公園ルート宮城県側の調査を進めております。

 トレイルを構築し、継続的に維持管理するには多くの方に支えて頂かなくてはなりません。後生に少しでも良い自然環境をバトンタッチするために、私共の活動にぜひご協力頂けましたら幸いです。

私たちは自然と向き合ったトレイルを考えています

自然を知り、自然に親しむ。親しみ愛着する心が自然保護に繋がる」そのために、トレイルは自然の道であることが望ましいと考えます。
トレイルカルチャーの本場は、北米。中でも盛んに行われているのが、アメリカ合衆国です。
ただ、法律もシステムも違う、アメリカのトレイルを日本にそのまま持ち込むのは、非常に難しいといえます。
私共は、日本の自然の成り立ちを考え、法律上・システム上可能な限りアメリカのシステムに近い方法でトレイルを作る事を考えています。
その中で、手本にしたいのが、アメリカ3大ロングトレイルの1つ、アパラチアン・トレイルです。
自然だけでなく、歴史や文化に触れられるこのトレイルは、一番日本にフィットするのではないかと考えます。現在検討している蔵王国定公園ルートも、峠を介し、海側の文化と山側の文化の交流をしていました。私たちは、地域に根付く歴史や文化を含め後世に引き継げるトレイル作りを模索したいと思います。
 また、、アパラチアン・トレイルで、最も参考にしなくてはいけないのが、トレイルの文化的側面です。ハイカーと地元の人々の交流・ボランティアの手によるトレイル整備などについてもしっかり日本に定着できるよう考えて参りたく考えております。


 トレイルは道を繋ぎ、地域を繋ぎ、人々を繋ぎます。私たちは、日本が1つのトレイルで繋がることを目標に、日本らしいトレイルシステム構築を目指します。

アパラチアン・トレイル/ニューハンプシャー/U.S.A

ジョン・ミューアー・トレイル /PCT

カリフォルニア州/U.S.A

​アパラチアン・トレイル/U.S.A

パシフィック・クレスト・トレイル/U.S.A

​トレイルエンジェルの人々

法人概要

名称

​特定非営利活動法人 YLTクラブ

所在地

​山形県山形市

​設立

​2023年 9月

理事

 代表理事 斉藤 正史

副代表理事 小関 仁美

​   理事 柴田 良子 

​   監事 高瀬  泉

​貸借対照表

定款

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